朝8:30の便でスリランカからデリーへ。そして、デリーからヒンドゥー教の聖地ヴァラナシへ乗り継ぐ。 舞台はインド。 Ryonがプランニングしてくれたのはデリー→ヴァラナシ→デリー→アグラ→デリーという、デリーを起点とした4泊5日の工程。
広大なインドでは近隣の見どころスポットに行くにも、数時間移動はかかる。東西南北インドのどのエリアで過ごすか?によって雰囲気はガラリと変わるのだ。 で、今回選んだのは、最もインドらしいインドを感じられるというガンジス川の沐浴を観れるプラン。ま、平たく言うと、子ども達を連れて行くにはクレイジー過ぎる場所である。(実際、子連れ父ちゃん旅に対して最もあんたスゲーな!と言われた地だったw) もちろん、敢えてそこに行ってみたい!というのがあっての選択。何があってもおかしくない。ということで、国内線のトランジットも余裕をもって4時間空き。が、そんな余裕は一気に消化されたw
まず、インディラ・ガンジー国際空港でsimカードを購入するも、アクティベートは4時間後とか言われる。だいたい1時間後とか言われて、30分後くらいには使えるようになる国が多かった。
さあ、ネット使えない。 そう、空港のwifiあるじゃん!てのも無理。本人確認のためのパスコードが、インドのsimカード入れちゃっていてアクティベートできてないから見れないw スリランカのsimカードは店のおっさんが捨てちゃってもう無いとか言われる。 さあ、ネット使えない。 とりあえず、国内線ターミナルに行こうと思うも、シャトルバスが20分遅れ。で、まあターミナル移動だから10分くらいだろーとか思ってたら、何気に遠いw 調べとけよってのはあるが、30分ほどバス移動に。
アフリカ、中東以来のクオリティw
で、着いたらなんとwifiない!! そうですか。と、iPhoneまみれな日常生活を諦める。 そんな状況に苛立ちを増してくれるのは、インド人のマナー。要は、列に並ぶということを知らないw 余裕で列を飛び越してカウンターに乗り出る。で、スタッフがそれに応じる! そんなこんなだから、郷に入りては郷に従え。「子ども達いるから、先に通してー!」と連呼し、スタッフの1人にワープさせてもらうw
Shikiは「順番守らなくていいの?」と聞くが、「当たり前が違うんだよ。日本は並ぶのが当たり前。インドは並ばないのが当たり前。どっちが正しいかは、その国の文化が決めてるだけなの。じゃ、どうするか?Shikiちゃん達は日本人だから、いきなり割り込むんじゃなくて、ちゃんと理由を話して通してもらおうか!」 ま、後半は意味不明で残念な父ちゃん発言であるが、飛行機乗り遅れたら全てが水の泡。今は結果が全てや♪
洗練を浴びつつヴァラナシに到着。
夜20時。電灯がなければ霧がスゴくて前がほとんど見えない。ガンジス川見学は明日にし、タクシーをチャーター交渉。言い値の半額から交渉し、好きなところに周るルールで1500ルピーでdone。 早朝6時からのガンジス川の日の出が綺麗とのことなので、本日は閉店。 翌朝。
強烈なインパクトを受けるガンジス川の見学へ出かける。※やや衛生的に難のあるリアル画像、記述もあるのでご注意ください! ガイド兼ドライバーのSunilが道案内をしてくれる。
表通りから川へ向かう小道。Shikiの第一声は「モロッコと同じ臭いがする!」というもの。家畜の糞はもちろん、ゴミもそこらじゅうに落ちている。伝えられないが、強烈な臭いがあることは言うまでもない。。 しばらく歩くと、見えてきましたガンジス川。
現地の人はガンガーと呼ぶ。ヒンドゥー教徒は毎朝この川で沐浴をするらしい。この川、有名な話だが、生活水や排泄物が普通に流されている。牛やヤギなどの家畜の死骸も浮いている。
そして毎日、人間の火葬が行われ、遺灰が流されている。ヴァラナシは3大宗教にとってのエルサレムと同じ。ヒンドゥー教徒にとっては、この地で死に、この川で遺灰を流すことが幸せなのだそうだ。
トルコやイスラエルを旅した時、一口にイスラム教徒と言えど、現在に根付く宗教のあり方には大きな変化があることを目の当たりにした。 肌を露出しないようヒジャブに身を包む敬虔な教徒もいれば、Tシャツにジーンズというファッションで肌を露出するような、宗教がファッション化されているような人も居たからだ。 そんな経験から「ヒンドゥー教徒はみんながそれを信じているのか?若者は変わってきているか?」とSunilに聞いてみたが、「老若男女に変わりは無い」とのことだった。聞けば、死に際が近くなった老人はインド各地からこの地に引っ越し、そして死んでいく人も多いらしい。 ボートに乗せてもらい、30分ほどゆらゆらしてみる。
今にも崩れそうな茶系の建物は、ゲストハウス。
赤茶の土で作られた宮殿は、5つ星のホテル。
メインの乗り場には人が群がり、観光地っぽいシーンが見えたと思うと、
前述の川で。ふつーに沐浴、ふつーに顔を洗う男性。
前述の川で。ふつーに衣服の洗濯をする男女。
そして、カモメがボートの周りを飛んでいる。
写真はNGなのだが、流れる人間の死体も見えた。(見えてしまった。) この地の人達にとっての日常と、僕らにとっての非日常が交錯する時間の中で見た朝日は、何とも言えない空気感を醸し出していた。
失礼かもしれないが、爽やかな朝でも、エネルギーに満ちた朝でも、もう死にたいとなるような朝でもない。ただ、こんな世界があるんだ、、、と圧倒され、ボーっとその場の雰囲気に吸い込まれる感覚だった。
子ども達とは、上記の全てを会話している。6歳と5歳には、「死」というものに何となくの恐怖を覚える感覚があったようだ。少し前にひいおばあちゃんの葬式を体験したからか。
Sotaは「お父さんも天国に行くために死んだら川に流されるの?」と怪訝な顔で聞いてきていた。「信じてる神様が違うから、お父さんはやらないよ。」と伝えると、少し安堵の表情だった。 その一方で「もう臭いし、汚いから帰ろうよー」「カモメにエサあげたいから、エサ買って!」と、はしゃぐあたり、まだまだ子どもだ。
さて。 ガンガー体験から1日が始まったヴァラナシ。 お腹いっぱい感を感じながらも、午後をかけて観光スポットを見て周る。 ヴァラナシ・ヒンドゥー大学
大学構内にあるヴィシュワナート寺院
写真NGだったが、考古学博物館
ブッダが初めて仏教を説いたと言われるサールナート
ブッダテンプルと呼ばれる(ムールガンダ・クティー寺院)
ま、ガンガー体験に勝るもの無しw
ヴァラナシの旧市街でも、インドがカオス足る所以を体感したんですが、それは次回のblogで。
ということで、この日の夕方のフライトで再度デリーへ戻りました。
インドをいきなりがっつり感じた初日w
明日の世界遺産巡りへと続く。 Kuni