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No.21 子にとっても親にとってもサンセバスチャンは楽園だった

バルセロナからLCCで1時間。フランスとの国境にほど近い、スペイン北部バスク地方に位置するサンセバスチャン。

何が楽園だったのか?!

★まさに食い倒れ、呑んだくれ!バル巡りが、楽しすぎる!!!

人口当たりミシュランの星数が、世界一と言われるこの小さな街の旧市街は、細い路地に無数のバルがあり、バスク料理の一つ、ピンチョスを中心に存分に食い倒れることができる。座ってゆっくりとかではない。ほぼスタンディングで、バルをハシゴしながら食べ歩くのがサンセバ流らしい。夫婦揃って、飲むこと食べることが大好きで、食べ歩きはここを訪れた目的そのものなので、宿泊場所も、バル街ど真ん中を選んだ。(行きたいバルが全て徒歩3分以内におさまるので、コンビニ感覚!)ベランダに出ると、目の前には旧市街のシンボルの教会があるので迷子にも絶対にならない。

前回のブログでも書いたように、頂いた生の情報が書かれている紙を握りしめ、​

​早速バル巡りを始める。19時半の開店めがけて、15分前にはスタンバイ。

すでに人が並んでいる。時間になると同時に中に入れてもらえたが、え?席はどこ?せまーいカウンターしかないじゃん、え、どうやってオーダーすんの?とあたふた。店の中はすでにぎゅーぎゅー!​

​例の伝家の宝刀をカウンター越しに見せる。​

​店員、みんな顔がマジ。。。それでいて少し怖い。。「いくつだ?」と聞かれ、「うーん、全部二つずつ!あ、あと、ビールとワイン!!」とかろうじて飲み物までオーダー。「名前は?」「(え?名前??)S A T O サトー!」名前をきき、すぐさま奥の方へ向かっていく兄ちゃんの背中。子供達の飲み物忘れた!「ちょ、ちょっと待って、お水も!」と言うと、「注文は一気にしてくれよ!

」と怒られる。やっぱり、なんか怖いっw 。数分後、「サトー!!」と大きな声で荒っぽく呼ばれ、とっさに、日本語で「はい!」と返事する私に「大阪のおばちゃんじゃねーんだから」とディスる旦那。カウンタに無造作に置かれる飲み物。それを急いで取りに行き、なんとか確保した反対側のカウンターに置く。そしてまたすぐに「サトー!」、おきまりの「はい!」。そこには、信じられない大きさのフォアグラが、どんと乗っかってた。結婚式とかでステーキの上に乗っかっているフォアグラ5個ぶんで一人前くらいの大きさ。とろーーーーんの舌触りの後に、無限のコクが広がる。なんだこれは!!​

​これで、一個600円くらい。信じられぬ。続いて、ヤギ、タラ、鴨ラビオリ、牛ホホ肉の赤ワイン煮込みが次々と、「サトー!」と言う大声と共に運ばれてくる。子供達も圧倒されながらも美味しそうに頰ばる。そしてお会計。まさかの3500円!?!?とんでもないところにきてしまいました。

正味30分ほどの滞在で、次のお店へ!!こんな感じで、次々とはしごする。​

​ 箸休め的に食べたこのピクルスが、

「まだまだ行けるぞ!」という勇気をもたらしてくれる。このお店の看板商品、KOBEバーガーにチビ達もご満悦。

そして、ピンチョスが美味しい!との評判のお店へ。

さらにここから、もう一軒行き、極め付けは、チーズケーキと赤ワインのマリアージュが超有名なここ!!

店の中は満員電車。ここは、ハモンイベリコも有名。

今までのはなんだったのかと思えるほど、まったく違う。口に入れた瞬間ふわっととろけて旨味が広がる。。。

そして目玉。スタンディングで、ケーキと赤ワインを堪能!!焼きたてチーズケーキが所狭しと置いてある。ベイクドチーズケーキの香ばしさをふわとろっな中身に赤ワインがじゅわ〜っ。。たまりません。本当に生きててよかった・・どれくらい美味しかったかというと、一旦家に帰ったあと、旦那も私もいてもたってもいられず再度家を出てチーズケーキアゲイン!!子供達、「おとうもおかあもまったく!よっぱらいなんだから!」と呆れかえる。そして、SOTAは所構わず、人に話しかける。

味もさることながら、バルがひしめく狭い路地を食べ歩く、満員電車のような混み合った中でオーダーし、スタンディングで食べる。片手には決まってチャゴリという名のご当地ワイン!この陽気で自由な空気も含めて、サンセババル巡りなんだなと。MY BESTピンチョスは新鮮なヒラメを昆布でしめて、その上にドライトマトとオリーブオイル。

すごく美味しかった!たくさんバルを訪れた中で、会計の方法もユニーク。いくつかのパターンがある。

①冒頭にあったように、名前を伝えて、オーダーと名前を紐づかせて会計するパターン

②ピンチョスに刺さっている串の長さで値段が違っていて(回転すしのお皿の色で値段がわかる的な)本数の合算で会計するパターン

③客とスタッフ紐付きパターン。最初にオーダー受けたスタッフが最後までオーダーを受けて最後に会計

④(これが最もワイルド)完全自己申告会計w

しかし、②とか④は、例えば、串をそっとカバンの中に忍ばせたり、過小報告したり、不正を働かせようとしたら、いくらでもできそう。のちに、マドリードにて、スペイン人の友人との会話でたまたまその話に。「彼らは、人を信じる。そして、絶対に騙さない。逆に、裏切られた時は、どこの人よりも怖い」と。なるほどこの地らしい信頼を前提としているが故の会計システムだったんだ。。ますます好きだ!一点だけ大変だなと思ったのは、料理写真を見ての通り、ピンチョス、タパスは、野菜(特に葉野菜)が全体的に少ない。バルとレストランを併設してるお店でレストランメニューからサラダをオーダーし、なんとか野菜不足を回避することで、バランスを保っていた。

★食以外も!子供も楽しめるロングビーチ、周辺エリアへのショートトリップなど、見所満載!

まずはビーチ。世界のベストビーチなんとかランキング20にも選ばれたらしいラコンチャビーチがバル街から徒歩10分ほどで着いてしまうという贅沢!バル街にビーチ!なんという掛け合わせ。「海行くよ!」というだけで、片手にお砂場道具持ってご機嫌なチビたち。

このビーチが子供にとってまさに、天国!

小石ひとつない、カーペットのような砂浜が延々と続くロングビーチ。

砂のビーチなのに透明度も高く水もきれい。遠くに見える白いヨット、後ろを見渡すと旧市街野原の街並み。それでいて、超遠浅。砂遊びから水遊びまで何時間でも遊び続けられる。(私はこんな感じで荷物番、、、。)親も安心で子供が思いっきり遊べる全ての条件が揃っていた。

バル巡りの後の消化の為の散歩。

午後9時すぎの夕日が落ちようとするこんな時間まで、、、。

キレイな夕日。。ビーチのまわりには、子供が遊べるプレイグラウンドもたくさんある。街は旧市街、新市街共にコンパクトでありながら、なんでも揃うので、安心。子供たちは今でもサンセバスチャンの話をよくするほど、楽しかったようだ。

そして、バスで40分くらいの所にある、ゲタリアという小さな半島へショートトリップ。

小さく素朴な美しさをもつ街並み。ゲタリアの海で獲れた新鮮なお魚を、ゲタリア名物の網で焼いて食べるのが美味しいとの話を聞いてやってきた。サンセバ同様、綺麗な海を目の前にして、子供たちが黙っているわけもなく。。。

まずは、やっぱり水着になってビーチに向かう。旦那は、そそくさとランニングへ。私は、まさかの生ハム1ユーロ(125円!)を手に、ビーチで子供たちの見守り。

それにしても本当に海がキレイ・・・

そしてようやくお目当の、お魚の網焼き!!魚を選び、魚の形をした網に挟んで、炭で焼く。そのまま頂いても美味しいだろうけど、あえて、調理してもらいました。皮も白身もほとんど、ペロリと子供たちが食べてしまうほど新鮮!

充実した日帰りショートトリップ。他にも、サンセバからバスで60分ほどの所にある、パンプローナでは、毎年7月にスペインの一大フェスティバル、サン・フェルミン祭(別名牛追い祭り)も開催される。サンセバだけでなく、周辺にも魅力的なスポットが多いのも、人を飽きさせない、楽園ポイントだ。

と、気がつくと、食べる!飲む!がほとんどをしめてしまった。それほど、食い倒れと呼ばれるにふさわしい場所だった。散歩するにも、ランニングするにも最高のコースも揃っているので、朝に前日分のカロリーを走って消化し、またまた食い倒れ流というサイクルが実現できそう!!(私は走れなかったけど><)。あーーーー未だにサンセバロス・・・

Ryon


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