No.6 デンマークのアソボーノに行ってみた。

"教育"シリーズ。

「デンマークの教育システムとは、こうぞ!」

的なお話については、僕なんかがゼロから調べなくても素晴らしい記事が沢山ある訳です。そんなに1国で深く調べることもできないので、このテーマでは"体感してみて思ったこと"を中心に書きたいと思います。

さて、今回はデンマークに当たり前のように存在する「公園」に焦点を充ててみましたん。

10日間の滞在中、子供たちを放牧させる公園を探すことに困る日は無かった。

いろんな遊具がついた公園、緑に溢れた広場、一家に一台的なノリで置いてあるトランポリン、バスケットコート・・・

子供に優しい国とは言うが、本当に良い環境だなと思う。

何かを検索することが激烈に得意な嫁が、この公園行ってみよう!と叫んで訪れたのがコペンハーゲン中心部にあるBlegdamsremisenだ。

玄関でまずは靴を脱ぐ。

そして中に入ってみると現れるのは、日本でいうアソボーノのような空間。

コーヒー飲もうものなら500円はする物価の高いデンマークだ。

「お高いんでしょ?」と思って施設の人に聞いてみると、For Free

子供たちは既に走って行ってしまったがw

しかしこれは公園なのか?

■デカい海賊船

■フットボール&バスケコート

■ケーブルカー

■ロクロを使える工作場

■本物の蛇やマウスが居る部屋

■そして十八番のLEGOの海

自分が子供だったらめっちゃ嬉しいな、これ。

とテンション上がり、ここで働いているというMartin Jorgensenさんに突撃インタビューを試みた。

ここRemisenはコペンハーゲンで唯一のインドア型のPlay ground。

コペンハーゲンには40のPark、27のPlay groundがあるんだそう。

※僕らの印象では、ここでは遊具ありがPlay ground、遊具無しがParkと呼ぶ。

約40年前にできたこの場所はその昔、sporgvognsremiseというトラムステーションだった。「第二次世界大戦以降、国の繁栄をみんなで考える中で、新しくビルを建てるとかの余裕はなかった。今でも人口約560万人のこの国ではよくあることだけど、使えるものは使っていこうという発想で、この公園を作った。」

という。

マーティンさんはここで働いている。

施設管理が仕事。

この施設の運営費も、マーティンさんの給料も税金で成り立っていて、Kommuneと言われる地方自治体が運営主体。

だいたい9:30〜16:30までやっていて、10歳くらいまでが利用していいことになっている。普段は年齢や時間帯などで使っていい人の属性を振り分けることで混雑を避けているが、今日は混ぜこぜday。

ラッキーだった。

ところでマーティンさんは何をするのが仕事なのか?

「私の仕事は、施設に関する全てだけど、基本的には2つ。どんなテーマの遊具や場所を提供すると子供たちが喜んでくれるかを考えること。そして、トラブルが起こらないように見守り、何かあったら仲裁に入ること。」

失礼ですが、それって暇なんじゃ??

「意外と大変だよ。雨の日とか殺到するしね。それに、問題が起こってからじゃ大変だからよく使う子供たちの親御さんと仲良くなるのがポイントなんだ。だからカフェスペースを作って無料でコーヒーとか飲めるようにして、親御さん同士のコミュニティースペースにしつつ、私もたまに入って一緒に会話してるよ。どんなことが必要かって。」

なるほど。子供の楽しい時間のためには親を握ることが重要なわけね。

でも純粋に思うんだけど、保育園やSFO(Skolefritidsordniningと言われる学童)にお金を払って入れるより、こっちでもいいやって人いるよね。その辺はどうなの?

「デンマークの義務教育は10年。6歳から1年幼稚園、後の9年は小学校+中学校。(ちなみに学費は無料)そのせいか、5歳以下の保育園に入れずにRemisen、あとは7歳〜10歳くらいの小学校の放課後にRemisen、という子はいるけど、後者が多い。

男性も女性も役8割の人が働いていて共働き多いから、子供たちが自分たちで来れる小学生の方が多いんだと思う。」

子供たちが何をして、どう遊ぶかは、子供たちの自由。

時間割やルールを細かく決めたり、色々と見回るようなことはしない。(確かに1km四方もある施設に3人。)

あくまでも自主性と責任の両方を個人に委ねている。それは子供にも一緒。

マーティンさんは加えて言っていた。

基本的に保育園はお金をもらうから、子供の安否責任を自分たちが負っている。ここではあくまでも子供の安否責任は親にある。だからボランティアは雇わない、責任が親にあるからこそ施設側に非が及ぶ可能性を持たないようにしないと"フェアじゃない"から。

この表現は面白いと思った。

日本ならたぶん、"リスクは避けたい"という表現になると思ったからだ。

娘の四季が夢中になってやっているのは、トンカチと釘を持った工作。

日本の公園や施設で、こういうことを児童の自主性に任せて体験させることができるだろうか?

フェアという概念で機会を提供し、あとは個人の責任でやりくりをするデンマーク。

リスクヘッジという概念で、滑り台から落ちた子供が1人居たから公園から滑り台を取り除く日本。

少なくともうちの子供たちの感想は、「デンマークのアソボーノめっちゃ楽しかった!」だった。

Kuni


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